2.ゲームの目的と進行手順


 テキサスホールデム(Texas Hold'em)は現在、世界で最も人気の高いポーカー種目です。

 各参加者に配られる2枚の手持ち札(ホールカード)と、テーブル中央に開示され、参加者全員で共有する5枚の札(コミュニティカード)を合わせた計7枚で最も強いポーカー役を完成させた人が勝ちとなります。

 しかし、カードは一度に全てが配られず、途中で「賭けのラウンド」が行われるため、そのラウンド中に対戦者が応じきれない賭けチップを提示して、相手がゲームの継続を諦めれば、その時点で手札の良否を問わずに勝つことも可能です。

 そのため、ポーカーでは確率や読み、度胸や心理戦といったゲームの醍醐味を味わうことができるでしょう。


《ゲームに勝つための条件》

(1).手札2枚、共有札5枚を用いて、参加者の中で最も強いポーカー役(クリックで手役一覧)を作る。
(2).一部のカードが配られた時点で行われる「賭けのラウンド」で賭けチップを提示し、他の参加者全員をゲームから降ろす。
  ※ゲームの途中では(2)で勝敗がつきますが、最後まで2名以上の参加者が残っていた場合に限り、(1)で決着をつけます。


《ゲームの進行手順》

 参加者全員にチップが行き渡ったら、いよいよゲームの開始です。以下の手順に沿ってプレイしてみましょう。

(1).最初に「ディーラーズ・ボタン」の位置を決めます。
 カードの強弱やジャンケンなど、好きな方法で決めましょう。すでにボタンの位置が決まっている場合は、1ゲームごとにボタンを一人分時計回りに動かします(厳密にはビッグ・ブラインド[次項で解説]の担当者が順番に回るような場所へ移動させます)。

(2).ボタンの左隣に座っている人がチップを1枚、そのまた左隣に座っている人は、チップ2枚をゲームの参加費として無条件で提示しなければなりません。これをブラインド・ベット(1枚:スモール・ブラインド、2枚:ビッグ・ブラインド)と呼びます。
  ※チップ1枚の額面単位は自由です。常に固定しても、一定時間で上昇させてもかまいません。
  ※2人(一対一)での対戦に限り、ボタンの人がスモール・ブラインド、非ボタンの人がビッグ・ブラインドとなります。



(3).ディーラーはボタンの人から見て、左隣に座っている人から順番に、時計回りでカードを2枚ずつ全員に伏せて配ります。

(4).ここから、1回目の「賭けのラウンド」(通称:プリ・フロップ)が始まります。
 すでにテーブルにはブラインド・ベットが賭けられているので、ビッグ・ブラインドから見て時計回りに、ゲームに参加するか否かを順番に判断します。
 直前に賭けられているチップと同額を出してゲームを継続することを「コール」、現在の賭け額を吊り上げることを「レイズ」と呼び、レイズ者以外がゲームを続けるためには、吊り上げられた後の額面に合わさなければなりません。
 また、チップを出さずにその回の勝負から撤退することを「フォールド」といい、2枚のカードを伏せたままディーラーに返却します。もし、それまでに何枚かのチップを賭けていた場合でも、一切返却されません。
 これらの行動を、ゲーム継続の意思を持つプレイヤーの賭け額が揃うまで続けます
 なお、誰もレイズを行わないまま、ビッグ・ブラインドの人に順番が回ってきた場合に限り、賭け額が揃った後にレイズを行う「オプション」を認めています。レイズを行うかどうかは、ビッグ・ブラインドの人の判断に委ねられます。

(5).ラウンドが終結したら、ディーラーは賭けられたチップをテーブル中央に集めてポット(勝者への賞金)を作ります。
 その後、保持している残りのカードの一番上を取り出して、伏せたままポットの下へ差し込んで捨て札とし、続いて3枚のカードを取り出して表向きにテーブルへ並べます。これで各人の持ち札は、合計5枚(手札2枚、共有札3枚)になりました。

(6).続いて、2回目の「賭けのラウンド」(通称:フロップ)が行われます。
 進行要領は1回目と同じですが、ここからはブラインド・ベットがありません。賭けを行うのはボタンの左隣に座っている人からですが、このラウンドからは「チェック」という作戦を使えるようになります。
 チェックとはチップを賭ける順番が回ってきても、チップを賭けずに様子を見るという行為です。これにより、誰かがチップを賭けた後で勝負を受けるか、撤退するかを決めることができます。ただし、このチェックは誰かが賭けチップを提示した後では行えません。もし仮に全員がチェックを行った場合は、そのラウンドでポットの賞金は増えず、自動的に次のラウンドへ進みます。

(7).2回目のラウンドが終結したら、ディーラーは新しく賭けられたチップをポットに加え、保持している残りのカードの一番上を取り出して、伏せたままポットの下へ差し込み、次のカードを1枚、すでに開かれている3枚のカードの右端へ表向きに置きます。これで各人の持ち札は、合計6枚(手札2枚、共有札4枚)になりました。

(8).この時点で、3回目の「賭けのラウンド」(通称:ターン)が行われます。
 進行手順はフロップのラウンドと同一です。
 これはどのラウンドでも言える事ですが、途中、一人を残して全員がフォールドしてしまった場合は、残った人が自動的に勝者となり、ポットの賞金を獲得します。なお、その際に勝者が手札を開示する義務はありません。

(9).3回目のラウンドが終結したら、ディーラーはチップをテーブル中央に集め、保持している残りのカードの一番上を取り出して、伏せたままポットの下へ差し込み、続いて1枚のカードを取り出して、すでに開かれている4枚のカードの右端へ表向きに置きます。これで各人の持ち札が7枚(手札2枚、共有札5枚)すべて配られたことになります。

(10).いよいよ4回目が最後の「賭けのラウンド」(通称:リバー)です。
 手順はフロップ、ターンのラウンドと一緒ですが、もう追加のカードは配られません。このラウンドが終結した時点で2名以上がゲームに残っていた時に、初めて手札の公開と手役の比較(ショウダウン)を行います。勝者はポットの賞金を獲得し、1回の勝負が決着したことになります。



※オールインについて
 一般的なポーカーのルールでは、ラウンド中に持ちチップを補充したり、貸し借りしたりすることはできません。もし、途中で手持ちのチップが底をついた場合は、オールイン(全額勝負)として処理され、必ずショウダウンまでゲームを続けられる特権が与えられます。
 しかし、オールイン額を超えた賭けチップはサイド・ポットとして分割して管理され、オールイン者が勝利しても全ての賞金が受けられないようになっており、サイド・ポットはオールイン者を除いた中で最も強い手役を持っていた人が獲得できます。

 オールインの詳細については こちら よりご確認ください。


《ラウンド中の行動おさらい》

 ポーカーは、一定のカードが配られた直後に行われる「賭けのラウンド」にて駆け引きが繰り広げられます。
 各行動(アクション)の特徴や性質を理解して使いこなせれば、より高度な勝負を楽しむことができるでしょう。

(1).ベット [Bet]
 各ラウンド内で最初に自発的な賭けを行うことです。
  長所: 対戦者がゲームから降りて、手札を公開せずに勝つチャンスが生まれる。勝利時のポット獲得額が上昇する。
  短所: 自らポットの総額を膨らませるため、後から降りづらい。資金をコストとして消費してしまう。
(2).レイズ [Raise]
 既にベットが行われた後に、賭け額を引き上げることです。
  長所: 手札がより強く感じられ、相手側に勝負継続のプレッシャーを与えられる。勝利時のポット獲得額が一層増える。
  短所: ポットコミット(自身の資金の大半がポットに入って、実質オールイン状態になること)が懸念される。
(3).コール [Call]
 他者のベット(レイズ)額と同額を提示して、ゲーム継続の意思を示すことです。
  長所: あまり手札が強そうに見えず、相手が強さを見誤る場合がある。コストを抑えてゲームを続けられる。
  短所: 他者のレイズが入った後に降りると出した資金が無駄になる。相手を降ろせず、最終的に手役で勝つ必要がある。
(4).チェック [Check]
 自ら賭けは行わず、他者の様子を見ることです。
  長所: 手札が弱く見え、相手が強さを見誤る場合がある。また、資金コストが一切掛からない。
  短所: 「チェック=弱さ」と見なされ、相手が弱い手札でブラフ・ベット(ハッタリ賭け)を試みてポットを奪われる可能性がある。
(5).フォールド [Fold]
 それまでにポットに投じていた資金をあきらめ、勝負から手を引くことです。
  長所: コスト負担から開放されるため、早い巡目ほど資金ダメージが少なくてすむ。
  短所: ポット獲得の権利の一切を放棄するため、いつまで経っても手持ちの資金が増えない。

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