5.オールインについて



 一般的なポーカーのルールでは、ハンドをプレイしている最中に持ちチップを補充したり、貸し借りしたりすることはできません

 もし、賭けのラウンド中に手持ちのチップが底をついた場合は、オールイン(全額勝負)として処理され、必ずショウダウンまでゲームを続けられる特権が与えられます。

 しかしその場合、さらにチップを持つ他のプレイヤーと投じたチップ総額が異なるため、オールイン者が出し終えたチップ量で賞金となるポットを分割する必要があります。

 具体例を見てみましょう。

《オールインの例》

 Aさん:持ち点・・・1,500点
 Bさん:持ち点・・・1,000点
 Cさん:持ち点・・・2,000点

上記の状況で、最初にAさんが1,500点をオールインしてきました。
Bさんはあと1,000点しか持っていないため、勝負を継続するためには自身もオールインをしなければなりません。
その後、Cさんもオールインを選択し、三つ巴のオールインとなりました。

さて、この場合はどのようにポットを分割すれば良いでしょうか?
分かりやすくするために、500点チップ(500)に置き換えて表現してみましょう。

 Aさん: (500) (500) (500)
 Bさん: (500) (500)
 Cさん: (500) (500) (500) (500)

このようになりました。
手順としては、まず始めに最も小額でオールインしたBさんが勝った時のポットを作成します。

3者全員が共通する部分を一まとめにします。

 Aさん: (500) (500) (   )
 Bさん: (500) (500)
 Cさん: (500) (500) (   ) (   )

Bさんが出した1,000点を他の2名から集め、合計3,000点のポット(500点×6枚)が出来上がりました。
ここで作られたポットはゲームを継続する全員に獲得権利がある「メインポット」と呼ばれます。

続いて、残ったチップを見てみると・・・

 Aさん: (   ) (   ) (500)
 Bさん: (   ) (   )
 Cさん: (   ) (   ) (500) (500)

上記のようになりました。
次はAさんが先にオールインの状況となっています。

したがって、Aさんが出した残り500点と同額をCさんから集め、合計1,000点(500点×2枚)の2番目のポットを作ります。
このように別枠で作られたポットはメインポットと対照に「サイドポット」と呼びます。
サイドポットはオールインで出されたチップの総額に差がある度に作らなければなりません。

サイドポットが作られた後も残っているチップは以下のようになります。

 Aさん: (   ) (   ) (   )
 Bさん: (   ) (   )
 Cさん: (   ) (   ) (   ) (500)

さて、この残りの500点はどうするべきでしょうか?
実はCさんに返却されるのです。
なぜなら、彼と同額の勝負を受けられるプレイヤーが居なかったため、勝負不成立となった金額というわけです。

これで、ようやく全てのポットが完成しました。

 メインポット:3,000点 (AさんBさんCさんの中で最も強い人が獲得)
 サイドポット:1,000点 (AさんCさんの中で最も強い人が獲得)

当然ながら、Bさんは自己負担分のメインポットしか獲得することができず、サイドポットはAさんCさん2名の勝ち負けだけで争われます。
もちろん、AさんCさんが全員の中で最も強ければ、メインポット&サイドポット全てを手に入れることができます。

オールイン時におけるポットの分割方法の基本はこのようになります。
常に念頭に入れておくべきは、「自身で投じたチップ量が、それぞれの対戦者から得られるチップ量の上限である」という事です。

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